「認められたい」
誰もがその気持ちを持っています。
だから頑張る。
先日とても興味深い本をよみました。
その題名が「認められたい」
「認められたい」は承認欲求といって誰かに承認されたいという欲望です。
心理学者のマズローによると、人の欲求には5種類あり
①生理欲求(生きるための生理的な欲求・食べたい・寝たい)
②安全欲求(安全に暮らしたい)
③社会欲求(社会に所属していたい)
④承認欲求(認められたい)
⑤自己実現欲求(自己実現したい)
最初の欲求が満たされると次の欲求を欲していくとされています。
この本の著者はカウンセラーで、長年のカウンセリングの中で、
現代は「認められたい」という承認欲求が昔に比べて非常に強くなっていると感じているそうです。
当然、食べる・寝る・安全であるという最初の欲求は簡単に手に入る時代だからだとはおもいます。
しかし、実は今の社会が三番目の社会欲求(所属欲求)を満たすことが
難しくなっているためではないか、と書いています。
昔は生きることが大変だったために、村社会という強固な人間関係に
所属し集団の中で助け合って暮らしていました。
この集団に所属しているということがそのまま「認められる」
という承認だったのです。
村社会の一員として承認されて守られて暮らすことは認めてもらっているということでした。
少し前は、終身雇用であった会社や、地域がその所属の場所でした。
以前の会社や地域は結婚の世話や、お葬式の手配まで、家族のように面倒見てくれていました。
今はその所属感が薄く、会社は家族のような密な関係ではなく、
生活の糧を得るためにあつまる場所に変わり、村社会は崩壊し、
地域のつながりも薄く、なにかに所属することで満たされていた承認が希薄になってしまいました。
だからこそ個人として承認されなければ、自分の存在価値を失いそうな危うさの中、
誰かに「認めてほしい」欲求はどんどん強くなっていっていると著者は書いています。
親に認めてほしい。
学校でクラスのみんなに認めてほしい。
社会に認めてほしい。
私もタロットをしていた時代からたくさんの人の悩みを聞いてきて、
多くの人の悩みの中にこの「認めてほしい」「認めてほしかった」
という気持ちを痛いほど感じてきました。
そういう私自身も「認めてほしい」という欲求の中でもがきながら生きているひとりです。
承認欲求は決してマイナスなことではありません。
「認めてほしい」からこそ人は頑張ります。
それがプラスに働けば、前に進むため、成功を収めるための、大きな原動力になるのです。
あなたは誰に「認めてほしい」ですか?
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたが幸せでありますように。
さくらあくり