12年間家族だった、愛犬のチップが
今年の2月に亡くなりました。
悲し過ぎてしばらくは、誰にも話せませんでした。
月曜日に普段大変よく食べるチップがご飯を食べなくなり
火曜日から病院で点滴を毎日受けていましたが、
3日ほど通院しただけで、
金曜日の朝には亡くなっていました。
あっという間でした。
大阪から息子も帰ってきてくれて
家族3人でペット霊園に見送りに行きました。
ビーグル犬のミックスで
大変元気がよくて
お散歩と食べることと、家族のことが大好きでした。
おなかを上に向けて人間みたいに大の字に寝る
変わった犬でした。
その時私はすでに毎日「感謝日記」を書いていました。
その日はさすがに「感謝日記」は書けないだろうなと
思いました。
が、
感謝日記をひらくと
たくさんの言葉が浮かびました。
チップ家族になってくれてありがとう。
お散歩にいつも付き合ってくれてありがとう。
いつも大好きでいてくれてありがとう。
チップがいてくれたから、愛媛に来てもさみしくなかった。ありがとう。
ごはんいっぱい食べてくれてありがとう。
つきないくらい
チップに対する感謝が湧いてきました。
あっという間に2ページも感謝の言葉でいっぱいになりました。
チップが家族でいてくれたことで
どれほど救われたことか、
どれほど毎日を楽しませてくれて、
どれほど必要とされる幸せを味わったか。
みんなが寝静まった深夜に
泣きながら「感謝」の言葉を書いていると、
不思議なことに
いないはずのチップの匂いがしました。
「さよなら。」
を言いに来てくれたんだな、と感じました。
チップありがとう。
どうか、天国でチップが笑っていますように。
その日の「感謝日記」の最後にそう書きました。
「感謝すべきこと」は
探すものでも、みつけるものでもなく
ただ、そこにあるものです。
たとえどんな状況でも
「感謝すべきこと」は、そこにあります。
どこにも隠れてはいません。
ただ、当たり前すぎて
見えていなくて
気が付かないだけです。
失ってから気づくことのなんて多いことでしょう。
チップを亡くしてそう思いました。
チップが元気だった時に
感謝日記にチップのことを書いたのは
ただの1回だけでした。
失ってから2ページ書いてもつきないくらいなのに。
ただ、あたりまえに
空気のようにそこにあること。
あなたにとって、
それこそが最大の「感謝すべきこと」に他なりません。
失う前に気が付いて
「ありがとう。」って「大好きだよ。」ってもっといっぱい
言ってあげればよかった。
「ずっとずっと大好きだよ。」っていう絵本みたいですね。
今日も読んでくださってありがとうございます。
今日もあなたが素敵な笑顔で輝きますように。
さくらあくり