温もりの残れるセーターたたむ夜 ひと日のいのち双手に愛しむ
(歌人 島秋人)
(夜、温もりの残るセーターをたたみながら、今日1日のいのちを両手いっぱいに愛おしんでいる)
※( )内は私の解釈です。
歌人 島秋人さん、をご存じですか?
先日この方のお話をお聞きする機会がありました。
とてもいいお話だったのでシェアしますね。
1959年に新潟県で殺人事件を起こし、
1967年に死刑により亡くりました。
享年33歳
7年間、毎日歌壇に投詠し、多くの短歌を残し
死後歌集も出版されています。
満州から引き揚げてきた家族のもとでうまれ
幼い頃に、肺結核で母を亡くします。
成績はいつも落第点
小学校を卒業すると、職を転々とし、荒れ果てて、強盗や放火で少年院へ
それからも
どこにも行くあてもなく、雨風をしのぐために忍び込んだ家で、殺人を犯してしまい
投獄され、死刑を求刑されます。
獄中にて、
彼を支えたのは、
たった1回、ほめられた、という思い出でした。
美術の吉田先生に、
「きみは絵は下手くそだけど、構図は上手いな!」と言われたこと
その、たった1回の褒められた記憶が、獄中の彼をささえたのです。
その感謝を伝えたくて、手紙を書き
吉田先生夫妻との交流が始まり、
先生の奥さんの影響から短歌を学び始めます。
毎日短歌を投稿し、
やがて、その歌が選者の窪田空穂氏の目に留まり、師事するようになります。
その後は
支援者からの影響により、洗礼を受けクリスチャンにもなっています。
しかし、
その直後に死刑が執行されました。
最初にご紹介した歌は
明日刑が執行される、前の晩の辞世の歌のひとつ
明日、終わるとわかっているこの命
今日というかけがえのない1日のいのちを、心から愛しんでいる
のが伝わってきますよね。
もし、明日終わると知ったら、このいのちを私たちはどのように感じるでしょうか?
この澄めるこころ在るとは識らず来て 刑死の明日に迫る夜温し
(こんなにも澄んだこころが在ると今まで知らないで来てしまった。死刑の日が明日に迫る夜のなんとあたたかいことか)
死を目の前にして、自分の中の澄み切ったこころがあることに感動し
そして、
死の前夜も夜は暖かいと言っています。
『この世に悪い人はいない、ただ傷ついている人がいるだけ』
この言葉をどこで読んだのか、聴いたのか、忘れてしまいましたが
本当にそうだな、としみじみと感じます。
傷ついた心も、
彼のように
たった一人でも理解して、認めてくれる人がいれば、
まっさらな赤ちゃんの心=本当の自分の心に、
戻ることができるのだな、とこのお話を聞いて思いました。
島秋人さんの最後の歌をあと2つご紹介します。
土ちかき部屋に移され処刑待つ ひとときの温きいのち愛しむ
(土に近い部屋に移されて明日の処刑を待つ、あとひとときの温かい血の通ったいのちを愛おしいと思う)
ほめられし事をくり返し覚ひつつ 身に幸多き死因と悟りぬ
(たった1回ほめられたことをくり返し思い出して、幸せ多き身だったと思った)
こんなにも、自分のいのちを愛おしんだことがあるでしょうか?
そして
獄中に繋がれながらも、たった1回ほめられたことを何度も思い出し、幸多き身だとおもえるでしょうか?
幸せかどうか、は環境ではありません。
その捉え方ひとつで、私たちは幸せにも、不幸にもなりうるのです。
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