自分の「好き」が分からない・・
今どう感じているのか?自分の「感情」が分からない・・
コーチングは未来を魅せる手法です。
「じゃあ、どうなりたい?」から始まって
自分のなりたい姿を思い描くことで未来に視点を移し、行動を促す。
でも、
どうなりたいか?どころか
今の自分の気持ちさえわからない。
ただ、違和感や不快感だけを感じてとにかく連絡しました。
そういうクライアントさんが実は結構多くいます。
Sさんのケース
(※ご本人に許可をとって掲載させてもらいっています)
Sさんは両親との3人暮らしでしたが
父親はSさんが小さいころ仕事で怪我をしてしまってからはほとんど働かず、
お酒とギャンブルの毎日。そのかわり母親は昼も夜も働きづめでした。
学校から帰ってきても誰もいない時はまだいいのですが、
時にはお酒に酔ったお父さんと二人になるのがものすごく嫌でした。
だから毎日お母さんが仕事から帰ってくるのを心待ちにしていたそうです。
いつもお母さんが心配でした。今日もちゃんと帰ってくるだろうか?と不安でした。
帰ってくるとホッとしました。
仕事で大変な母親になるべく心配かけないように、自分が迷惑かけないようにと気を使っていました。
当然夫婦仲は悪く、毎日のように喧嘩が絶えなくて、喧嘩が始まると自分の存在を消していました。
今でもいつでも自分の存在を消すことができるそうです。
大人になったSさんは自分の感情を感じることが苦手です。
自分がどうしたのか?が全く分からないのです。
それどころか自分が好きなものが分からない。
これはひとつの例です。
Sさんのように、素直に感情を出すことを許されない環境の中で育った人は
自分の気持ちを押し殺し
人の顔色を伺い
人の感情に合わせて生きてきています。
あまりにも長い時間そうやって生きてきたので、大人になっても自分を感じることができません。
人は多かれ少なかれ
大人(主に親)の拒絶を経験しながら育ちます。
拒絶された傷は潜在意識に刻まれ、無意識で抱えたまま、様々な現実に影響を及ぼしています。
では、このSさんがどんな風に回復していったかは次回につづきます。
数年ぶりにマクロビオティックの料理教室のご依頼をいただき
悩んだ末に、今回はやることにしました。
マクロビオティックの陰陽の世界観に惚れ込んでインストラクターの資格をとり、起業して数年間仕事をしていましたが、体調を壊してやめてしまってから実に7年ぶりです。
あの頃つくった大量のレシピや資料が書籍の部屋いっぱい分くらいあります。
もう一度取り出してきて眺めながら、やっぱり私はマクロビオティックの世界観が好きだなと、改めて思っています。
以前やっていた私の料理教室は
今の正直な気持ちをシェアするというシェアの時間もあり
心も体も、
いらないものを脱ぎ捨ててゼロにもどす「ゼロになる時間」
というコンセプトとそのための時間でした。
今やっているコーチングとカウンセリングの仕事と実質的には変わらないかもしれません。
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたの傷が癒されますように
さくらあくり