鏡の法則にはさまざまな種類があります。
これは私が考える鏡の法則5つのパターンです。
①姿見(そのまま映る鏡)
②合わせ鏡(ひとつ掘り下げると映る鏡)
③遠近鏡(方向は逆だけど真ん中からずれているという鏡)
④三面鏡の傷(心の傷という鏡)
⑤心の中の鏡(代弁者)
①姿見(そのまま映る鏡)
とても分かりやすいですね。
相手のどこが嫌いか?と考えてみたときに、たとえば、その場を仕切ろうとするところとか、
目立ちたがり屋なとことか、って上げてみると、自分も全くおんなじところがあって、
だから、むかつくんだ!という発見です。
あなたのそのままが映る鏡です。
②合わせ鏡(一つ掘り下げると映る鏡)
以前もお話した、のびたとジャイアンです。
一見全く違うようで、掘り下げると、そっくりです。二人とも自信がないのです。
その自信のなさが素直にでているのが、のびたで、逆側に出ているのがジャイアンです。
ジャイアンにもし、正当な自尊心があったら、あんなに威張り散らしたり、
暴力で居場所をつくろうとしません。
自信のなさの表れです。
だからジャイアンはのびたをみるとイライラしてしかたないのです。
自分の中の自信のないとう一番嫌いなところを映しているからです。
このパターンは結構よくあります。
いじめっ子といじめられっ子のように、共依存というなかなか切れない関係に陥りがちです。
③遠近鏡(一般的なところから見てずれているという鏡)
真面目過ぎる人は、ふざけすぎている人が必要以上に気になります。
この例えが適切かどうかは分かりませんが、右よりの人は左寄りの人がとても鼻につきます。
逆もしかり。
でも真ん中でそもそもそんなに興味ない人にはどちらも大して気になりません。
つまり心にヒットしません。
方向は逆だとしても、中庸からどちらかに大きくずれていると、心にヒットしてしまいます。
ずれているという鏡をみせられるからです。
④傷ついた三面鏡(心の中の傷を延々と映す鏡)
子どものころ、家に三面鏡がありました。
両側をすこしたたむと鏡の中に鏡が映し出され、それがまた映って、永遠に続くかのよう同じ鏡が映っていました。
それが怖くてたまりませんでした。
あなたが、こどものころに覚えてしまった心の傷は、この鏡のように延々と同じパターンを映し出してしまいます。
例えば以前お話した私のクライアントの女性のお話です。
(※ご本人の許可を得て個人が特定できないよう配慮のもと書かせていただいています。)
小学校のころ、学校の先生に性的虐待をされ、大人の男性は怖い、
自分は大人の男性に嫌われると思い込んでしまったために、何回転職しても、いつも上司とうまくいかなくて悩んでいました。
あるいは、いつも怒っていて、幼心にびくびくしていた父親の影を職場の同僚に重ねてしまっていた、という人もいました。
心の傷を正確に、何度でも同じパターンで繰り返します。
それが本当に実態なのか?
それとも鏡に映った実態のないものなのか?を見極めなければなりません。
⑤心の中の鏡(代弁者)
先日お話した代弁者です。
あなたが潜在意識で思っていることを、誰かの口を借りて言ってくれます。
無意識に自分を責めている人は、自分を責めるような人を近くに出現させます。
ここでこの鏡の法則が難解で複雑なのは、合わせ鏡の相手が代弁者でもあったり、心の傷のパターンで同時に合わせ鏡になっていたりすることです。
一つとは限りません。いろいろな鏡が複雑に絡み合っています。
でもそのからくりが解けると、人間関係はかなり楽になると思います。
自分はどの鏡を見ているのか?
それは本当に実態なのか、鏡に過去の恐怖心を重ねていないか?
自分も相手にとって鏡に映った嫌な存在になっていないか?
鏡は、自分を映し、自分の身だしなみをチェックして、身をただすためのものです。
相手は変えることはできません。自分が身だしなみを整えて、自分が変わることでしか、人間関係は改善されません。
鏡の法則とはそのためのものです。
次回はワーク形式であなたが見ているのはどの鏡なのか?を見てみましょう。
先日も明日は…と書いてしまいましたが、どう書いたらいいか、考えあぐねているうちに一日経ってしまいました。
ので、明日書けるかどうかはわかりませんが、数日中には必ず書きます。
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたが素敵な人間関係を築けますように。
さくらあくり