私はありがたいことに毎日いろいろな人のお話をお聞きし、
もし私に小説が書ける技術があれば、絶対小説にしたいな、
と思うような感動的なドラマを垣間見せてもらっています。
「親を赦す」
多くの人が持っていて、克服すべきテーマのひとつですね。
みんな自分のつらさと向き合い戦っている・・・その姿は本当に美しいなと感動します。
今日は「親を赦す」というテーマを乗り越えた例をご紹介しますね。
北海道 Iさん 40代 看護師 （※ご本人の許可をいただいて掲載させていただいています）
小学校4年生の時母親が家を出ていった。
自分を置いていった母を憎み自分は家族を大切にすると誓ったはずが、娘が小４の時に自分も離婚。
自分は母親とは違って、娘を連れて家を出た、だから母とは違う！と思っていたが
実際は仕事が忙しく、ほとんど娘に向き合うことができず、子供の頃の自分と同じように寂しい想いをさせていることに気が付いた。
あんなに憎んでいた母と同じことをしている自分に愕然とした。
嫌だった親と全く同じことを繰り返してしまうというケースはよくあります。
Iさんには、セッションの中で小学校4年生の時の自分を目の前に連れてきて癒すことからやってもらいました。
母の事情、父の事情を客観視してもらい、今の自分から見てもらう。
母の気持ちになってもらうなど。
セッションを重ねるごとに声が元気になり、やがて母親への赦しという大きな癒しを経験しました。
それはとても素晴らしい癒しの瞬間だったとおっしゃいました。
長崎 Fさん 30代 （※ご本人の許可をいただいて掲載させていただいています）
お酒ばかり飲んでは暴れる父とそんな父に怯える母。
自分はほとんど親に相手にされず、関心を持たれずに育ってきた。
親に反発し家出同然で家を出て10年以上連絡を取っていない。
そんな親との関係が自分の様々な人間関係や、恋愛に大きく影響を与えている気がする。
おっしゃる通り。
子どもの頃の親との関係は大人になった後の人間関係に大きく影響を与えています。
Fさんにも、
まず、淋しかった小さな自分を癒す、トラウマ解除のセッションをやり
次に父の立場から、母の立場からその人生を俯瞰し、それぞれの人生を眺めてもらいました。
そんな大変な結婚生活のでお母さんはなぜお父さんと別れなかったのか？
もちろんお母さん本人ではないのでわかりませんが、
理由の一つは、Fさんのためだったことが読み取れます。
お母さんのつらい人生の中で、Fさんは光であり、幸せそのものだったということが分かります。
Fさんは、間違いなく愛されていたのです。
ただ、お母さんが上手じゃなかっただけです。
そのことに気が付いて、Fさんは10年ぶりに実家へ帰りました。
客観的に状況を見つめ、把握すること。
親の人生を俯瞰してみると、どうすることもできない辛い現実や想いも理解できるようになります。
親も不器用で、不安定で、大人になりきれていない一人の人間であり
あなたの身近な「鏡」の存在です。
親を赦すということは、
自分自身を怒りの感情から解き放つということで、結果的に自分自身を赦すということなのです。
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今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたに赦しという癒しが訪れますように。
さくらあくり
