ここ最近2か月くらいで読んだ小説でよかったものの紹介です。
蜜蜂と遠雷 恩田陸
この厚さでしかも2段記述のかなりのボリュームです。
が、読み始めたらさくさく進みます。
あるピアノコンクールを舞台に、ピアニストたちの心理を描いています。
クラッシックのピアノ曲についてや、ピアニストによる曲の違いを言葉だけで表現する技術はすごいな、と思いましたが、いかんせんその曲についての知識が私になさ過ぎて残念だなとおもいました。クラッシックの曲をもっとちゃんと知っていて読んだらもっと感動するんだろうな。
直木賞&本屋大賞受賞作です。
羊と鋼の森 宮下奈都
こちらはピアノの新人調律師のお話。山崎賢人主演で映画化されるようです。
まじめで誠実な主人公の調律へのいちずな姿勢がとても心を打ちます。
ピアノを森と比喩しているところがとても詩的で美しいなと思います。
ちなみに私はkindle版で読みました。
直木賞受賞作です。
鏡の孤城 辻村深月
大人のファンタジーです。最後のファンタジーのからくりには泣けます。
中学生の薄いガラスのような繊細な心の機微が巧妙に描かれています。
学校に行けなくなってしまった女の子のファンタジーとリアルが交錯していきます。
これもかなり厚い本ですが、内容が面白いのですぐに読めます。
こちらも直木賞受賞作。
オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎
私の大好きな伊坂幸太郎のデビュー作です。「ゴールデンスランバー」を初めて読み。「アヒルと鴨のコインロッカー」で泣き、「重力ピエロ」で感動し、少し前に「死神の精度」を読みました。
ありえなけど、ありえるかもしれないリアリティがさすがです。
が、伊坂幸太郎をこれから読む人は「重力ピエロ」が私的にはお勧めです。
「ゴールデン…」「アヒル…」「重量…」全部映画化されています。
映画もどれもとてもいいです。
「ゴールデンスランバー」で濱田岳を初めてみた当時はその独特の存在感にかなり衝撃を受けました。それからやっぱり売れましたね。
スペードの3 朝井リョウ
ご存知「桐島部活辞めるってよ」の朝井リョウ。「桐島…」を読んだときは自分がまるで高校生になったかのようなすがすがしさと切なさが胸に迫りました。
「桐島…」同様、映画化された「何者」も、両方とも映画よりも原作の方が感動しました。
「桐島」が高校生ならば「何者」はまだ社会の中で何者にもなっていない大学生のやるせなくよりどころのない心理に胸がキリキリしました。
朝井リョウをまだ読んでいない人はこの二つの作品がお勧めです。
特に「桐島部活辞めるってよ」はよいですよ。
この中でどれが一番お勧めかといわれたら、私は「羊と鋼の森」ですね。ピアノの森と主人公の森が次第にひとつになっていく描写が本当に美しいです。
以上、今日は本のおすすめでした。
写真を載せたかったので、アメブロ機能の楽天のアフェリエイトで写真掲載しましたが、本屋さんか図書館にもあると思いますのでそちらでお願いします。
これ以外にも、ケント・ギルバートの本などすごく興味深い本をいくつか読みました。ちょっと政治色が強いので今日紹介するのはやめておきますが、それについてはまた機会があったら紹介しますね。
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
さくらあくり
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