「大嫌いです。不満だらけです。別れたい。」
その言葉、私には
「愛している。」にしか聴こえませんよ。
「娘なんてもういいんです、あきらめています。」
その言葉、私には
「会いたい。」って聴こえますよ。
人は言葉の裏側に、色とりどりの複雑な感情を込めて話します。
クライアントさまのことはもちろん書けないので、これはある本で読んだことです。
10年間も音信不通にしていた息子が、ある日突然連絡もなく家に帰りました。
玄関先で息子を見た母親は、慌てて家の中に入ってしまいました。
「やっぱり、お母さんは怒っているに違いない。」そう思って息子は心が折れそうでした。でも勇気を振り絞って家に入ると、母は冷蔵庫を開けてみていました。そして笑って言ったのです。
「晩ごはん何食べたい?」って。
10年ぶりに帰ってきてくれた息子に食べさせるものはあるだろうか?と
母はとっさに思ったに違いありません。
「晩ごはん何食べたい?」
どんな言葉でも言い尽くせないほどの
お母さんの精一杯の「おかえり。」そして「愛している。」の不器用であたたかな言葉でした。
もちろん、息子さんにもちゃんと伝わりました。
言葉の裏側にある複雑で、大切な気持ちを、もっと上手に伝えられたら、どんなにいいでしょうね。
「ごめんね。」ってちゃんと言えたらいいのにね。
「ありがとう。」って伝えられたらいいのに。
「愛してる。」って。
ご両親にも、ご家族にも、あなたご自身にも。
そしたらもっと楽なのにね。
自分でも気づいていない感情をも、私たちは言葉に載せて発しています。
例え感情とは真逆な言葉だったとしても、遠まわしでも、言葉は正直です。
私はその言葉の端っこに、無意識に載せている感情をとらえて、質問して、意識に上らせていきます。
大丈夫。
あなたの言葉はちゃんと、私に伝わっていますよ。
お電話でも、ちゃんと伝わります。
もしも何か悩んでいたり、先に進みたいけどなかなか進めなかったら
ちょっと勇気を出してお電話くださいね。
私はあなたに寄り添います。
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたの言葉が誰かの心に届きますように。
さくらあくり