どんなにあなたのお話を一生懸命聴いても、
どんなにあなたを理解しようと努力しても、
私は、あなたと全く同じ気持ちになることはできません。
たとえば、あなたと一緒に同じ場所で、同じ体験をしたとしても、
あなたと私は全く同じ感情を抱くことはありえません。
もちろん、重なる部分は大いにあったとしても、
それぞれの感情や、気持ちはとてもユニークで、独自なものです。
相手の話を聴いて「共感」したといっても、どこまでが、重なっていて、どこが全然違うのかは、確認しようがありません。
私たち、カウンセラーやコーチにとって「共感」はとても重要な要素です。
では、
「共感」ってなんでしょう?
あなたは、どう思いますか?
私は「共感」とは、共鳴だと思います。
あなたが出した音色に、私の心が響いて、それがまた、あなたの心に戻っていって、あなたの音色が変化し、それを何度もくりかえして、美しい音色になっていく。
和音のように共鳴しあうこと、それが「共感」だと、私は考えています。
私が、個人セッションが大好きな理由はこれなんですよ。
私は誰かと共鳴することが大好きです。
あなたのお話を聴いて、全く同じ気持ちになることはできないけど、私の心に響かせることはできます。
私の心に反響させることで、重かったあなたの心が軽ろやかになったり、楽になったりしたら本当にうれしいなと思います。
人はみんな、誰かと、こうして共鳴しながら生きているのです。
相手が違えば全部、音色が違います。
それぞれと共鳴しあって、それぞれの素敵な音色を出し合い、オリジナルな音楽を奏であっています。
「共感」は奏あいです。
不協和音の時もあります。
そんな時は、どちらかが半音ずれたら、素敵な和音になるのかもしれませんね。
ただ、近くにいて黙っていても、この共鳴は起こっています。
話さなくても伝わるものがあります。
あなたは、どんな音色を出していますか?
他の誰かが共鳴しやすい音ですか?
あなたは誰と共鳴しあっていますか?
それは美しい和音になっていますか?
今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたの心が美しい音楽を奏でますように。
さくらあくり